公益財団法人 向日市埋蔵文化財センター

令和3年度調査研究成果展『向日丘陵の古代寺院-長岡寺と秦氏の寺院-』

令和3年度調査研究成果展『向日丘陵の古代寺院-長岡寺と秦氏の寺院-』

令和3年度調査研究成果展 向日丘陵の古代寺院-長岡寺と秦氏の寺院-

会  期  令和3年6月19日(土)~ 7月25日(日)

会  場  向日市文化資料館(向日市寺戸町南垣内40-1)

阪急東向日駅より徒歩8分・JR 向日町駅より徒歩約15分、

各駅よりバスで市役所前下車すぐ

入館無料、開館時間 午前10 時~午後6 時(入館は午後5 時30 分まで)

休館日:月曜日、祝日の翌日、資料整理日(7月1日)

【第1部】宝菩提院廃寺・瓦窯とその関連遺物

「宝菩提院廃寺」は、昭和39年に廃寺となった寺院・宝菩提院に由来する遺跡名です。宝菩提院の前身は白鳳時代に創建された「長岡寺」で、その地形が長岡京の名称にも採用された、現在の向日丘陵上に占地していました。史料上の初見は、嵯峨天皇の病気平癒のため「長岡寺」で誦経したという『日本後紀』大同5(810)年の記事です。その後は法号に由来する「願徳寺」の名で記録が残されており、長講堂領への編入、薬師如来像の広隆寺への移動、宝菩提院が東山三条から移転されたことがわかっています。応仁の乱により伽藍が消失しますが、江戸時代に入り宝菩提院の僧侶たちが再興し、昭和まで寺が営まれました。

「長岡寺」の奈良時代以前の沿革は不明ですが、出土瓦から、白鳳時代の創建であることが明らかになっています。長岡遷都に伴い、国家が地方の氏族寺院を接収し、京下筆頭寺院として寺観を整えたと考えられます。平安前期の湯屋遺構の存在、唐様式の国宝仏の伝来などはこれを裏付けるものといえるでしょう。また、平安遷都後は御願寺としても重要な役割を果たしました。今回の展示では、豊富な創建瓦・補修瓦と平安時代前期の多彩な土器、施釉陶器、墨書土器から平安時代以前の「長岡寺」の姿にせまります。

【第2部】令和2年度の発掘調査で出土した主要な遺物

 

記念講演会 古代寺院からみた国家と地域社会

講   師  梶原義実氏(名古屋大学大学院人文学研究科准教授)

日  時  令和3年7月3日(土)午後2時~4時

会  場  向日市文化資料館2階研修室

定  員  抽選で40名 参加無料

参加方法  ①氏名、②住所、③電話番号をご記入の上、往復葉書でお申し込みください。

      手話通訳または要約筆記をご希望の場合はその旨もご記入ください。

      受付締切 6月21日(月)、当日消印有効。葉書1枚につき1名の申込み。

      <送付先> 〒617-0004 向日市鶏冠井町上古23 

          公益財団法人向日市埋蔵文化財センター 

      返信葉書が6月25日までに着信しない場合は、お手数ですが、

      当財団(TEL 075-931-3841)までお問い合わせください。

※新型コロナウィルス感染症等の影響により、予定を変更もしくは中止する場合があります。

 あらかじめご了承くださいますようお願い申し上げます。

※新型コロナウィルス感染拡大防止のため、来場時の検温、マスクの着用にご協力をお願い

 いたします。